ハンドメイド歴16年、縫製内職4年の私が選んだミシンを紹介します。

babylockのExcim-Pro9600(エクシムプロ 9600)を3年前に購入しました。なぜこのミシンなのか、選んだ理由を解説します。ミシン選びに困った方の参考になりますように。
ハンドメイド作家なら職業用ミシン

元々は家庭用ミシンでハンドメイド制作
元々持っていたのは嫁入り道具として祖母からもらった刺繡機能付きの家庭用ミシンでした。

↑すでに処分してしまったので画像これだけ(泣)20年近く使いました。
家庭用ミシンのいいところは、糸調子が自動、ボタンホールやかがり縫い機能が付いてるのがほとんど。そして、このミシンの魅力は刺繍機能付き。この機能が付いてたからこのミシンはいいお値段しました。(ミッキーなどのキャラクターも刺繍できましたよ)ですが、当時の私はほとんど刺繍機能つかってませんでした。もったいなかったなぁ。今だったら、アルファベットとか刺繍してオリジナル作品とか作れただろうに…
なぜこのミシンを手放したのか。
縫製の内職を始めたころ、あまりの生産数(マスク2500点)で窯に生地が食い込むようになってしまい…修理依頼したところ随分前に生産されたものなので、交換部品が手に入らないとのことでした。
職業用ミシンか家庭用ミシンか
まず私が今後ミシンをどのように使っていくのか、リストアップ
- 縫製の内職の仕事(扱う生地:ラミネート、ローン、ガーゼetc)
- ハンドメイド販売用制作(扱う生地:ラミネート、ローン、帆布、合皮、本革etc)
- ロックミシンは所有
- ミシンの稼働時間は1日8~10時間ほど
こんなところでしょうか。
ミシンの稼働時間が恐ろしく多くて…ショップ店員さんに相談したところ、2~3万円くらいの家庭用ミシンだと1年くらいの寿命(予算このくらいだと思ってました)
よく稼働させるとして家庭用ミシンだったら8万円くらいのミシン(JUKIコンピューターミシン エクシードあたり)が妥当ではないでしょうか?だけど、現状の使い方(稼働8時間)だともって2~3年とのこと。
JUKIコンピューターミシン【Exceed(エクシード)モデルF300型】✨
— 桑原 和寛/ミシン専門家/RICCAR(リッカー)ミシン代表 (@kkazuhiro13) February 12, 2023
JUKIの家庭用ミシンで10年以上前から続いている定番モデルの1つです。メンテナンスのご依頼でお預かりしました。分解掃除と全体調整、ボディとカバーの表面に磨きを入れてピカピカにしました♪年数を感じさせない位に綺麗な状態に😊 pic.twitter.com/2MsLuEKTzt
家庭用ミシンの魅力は、直線縫い、ジグザク縫い、ボタンホールなど1台あれば洋服縫うには完結できることですよね。なによりサイズ感がいい。大きさもミシンの種類によってまちまちではありますが、基本的にコンパクトサイズでどこにでも持ち運び可能。使うときに出して、使わない時にはクローゼットに収納できるのが魅力的。お部屋もすっきり。
ですが、家庭用ミシンだと厚手のものが縫えない、もしくは困難であります。
私は、帆布や皮革などの厚手の生地をミシンで縫いたかった。実際以前使ってたブラザーのミシンで本革縫ったり、幾重にもして縫ってみましたが、針が進みませんでした。2~3年でダメになってしまう可能性があるならと家庭用ミシンの選択を排除することにしました。ほとんど使ってなかったですがロックミシンはもっていたので、かがり縫いは必要ないし、ボタンホールは専用の押さえがあればできるとのことで、これも決定打となりました。
職業用ミシンと工業ミシン
そうなりますと職業用ミシンと工業用ミシンどちら?となりますが…
工業用ミシンは大きすぎますし、ここは工場ではないので、悩むことなく職業用ミシンでしょう。(皮革を縫いたいとなると工業用ミシン…惹かれます)
職業用ミシンでもなぜエクシムプロ?
職業用ミシンでよく使われてるのは、JUKIのシュプームでしょうか。YOUTUBEでもInstagramでも制作過程の動画観ますと作家さんJUKIお使いの方多いですね。
それでもなぜ私はbabylockのエクシムプロを選んだのか…
それは
革を縫いたかったから!
本当は『エクシムプロ EP9400LS 極(きわみ)』が欲しかったんです。
レザーを扱えるハンドメイド作家になりたかったんですよね。
私が購入したエクシムプロ9600にサブテンションを付ければ革も縫えますよ、とのことでした。

これを付ければ太い糸を使用した時の糸調子不良が防げるらしいです。あ、そうなんです、まだ付けてません。この記事書きながらほしくなってきました。

↑公式HPにリンク付けました。画像もお借りしましたが極と違い分かりませんね(汗)
9400と9600の違いはおそらく自動糸切りが付いてるか付いてないかかな?9600の方には自動糸切り付いてます。正直自動糸切り必要かどうか?自動糸切り機能使いますと、数ミリ(5㎜程)糸を残してカットします。表面に出る部分だとまたはさみでカットしなければですし、5㎜って結構切りにくくないですか?裏返して中に入れてしまう部分に使うにはいいですけど。内職のように大量に縫製しなければならないようでしたら、自動糸切り機能付きの方が使い勝手はいいです。
9400にテンション付けて革を縫製できるようにしたのが『極』なんだと思ってます。
エクシムプロ EP9400LS 極(きわみ) | babylock
babylockから職業用ミシンが3タイプ出てることになりますね。
初職業用ミシンなので、他(JUKI等)の職業用ミシンの使い勝手の違いはわかりませんが、家庭用ミシンと比べてみると明らかにパワーが違います。
多少厚みがあってもガンガン縫い進みます!
ということで、
縫製する量や生地の厚みでミシンを選ばれるのがいいのではないでしょうか?
ちなみに、職業用ミシン、場所取ります。一応持ち運びできるようにはなっておりますが、家庭用ミシンと比べるとデカいです!我が家では定位置のミシン専用テーブルの上に備えております。
今後、この職業用ミシンで制作したものを紹介していきますね!
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